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第148回e4c-village協議会 案内

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。

昨年12月に協議会を開催して以来ちょっと時間があきました。
毎月開催のペースに戻そうとは思っていたのですが、テーマ、講演者、場所
などの調整に手間取って延び延びになってしまいました。これからはまた頑張ります!
時はいつの間にか春爛漫、桜が満開です。目黒川や、五反田桜並木の桜は
今や花吹雪、目黒川には花筏です。
世界の移ろいも着実に場面変化が進んでいます。トランプさんは相変わらず
「アメリカファースト」でWTO崩しですし、中国も習近平体制が盤石化を進め、
ロシアのプーチン再選と暗殺疑惑、TPPのアメリカ抜き署名、日本では
財務省がひどいことに前代未聞の不祥事、仮想通貨も馬脚を露してきたとか、
虚実入り乱れて、世界は動いています。
そんな中でも、我々は世の諸相に向き合い、志高く、伸び伸びと面白い提案と
果敢なチャレンジをしていきたいものです。花見の宴に酔ってもやるときはやる、
シャキッと行きましょう。

さて、今回はAI(Artificial Intelligence)を取り上げます。
初めに言っておけば、これは人工的なインテリジェンス、つまり知能であって、
人間の脳そのものではないのです。人工頭脳ではなく、人工知能なのです。
さてさて、今回AIを取り上げたのは、どこもかしこもIoTだ、AIだと、
新聞でも TVでも騒がしく、まるでこれさえやっていれば最先端と言わんばかり
なのが大いに気になったからです。挙句にそのうち人間から職を奪うとか、
2045年には シンギュラリティーという、AIが全人類の知能を越えるという
予言まで出てきています。応用では、自動運転を始め、介護メニューの作成とか、
融資の自動判定、医療診断システム、等々、本当にAIなのかと思われるような
ものもあります。これらの本当の意味を分からずに単に思い込んでいると
大きな誤解を生むのではないか、ここはきちっと本当の意味と実像を
理解しておこう、ということで取り上げたわけです。

先ず総論はソニーの藤田さんに頼みました。
アイボOSを初め、アイボの生みの親でもありますが、
情報関係は昔から私が最も頼りにしていた人の一人です。
1990年頃初めてニューラルネットワークを研究テーマに取り上げたいと
言ってきたのも藤田さんです。新しい研究室を作ったことを覚えています。
藤田さんには、ソニーの話ではなく、世界のAI事情、現在のAI研究・開発、
応用事例など現状をお話ししてもらいます。何がAIなのか、何ができるのか、
基本的な技術は何か、シンギュラリティの意味、今後の展開の可能性、
等々、ぜひAIの実像をつかんでいただければと思います。

二人目は、AIというと出てくるディープラーニングを分かり易く解説してもらいます。
ソニーがディープラーニングのオープンソース化を宣言しましたので、
そこの担当である小林さんにお話を伺うことにしました。
今回のAIブームの火付け役はまさにこのディープラーニングによる
画像認識率のアップがきっかけになっています。この中に使われている
ニューラルネットワークの超多層化と学習機能が技術的なキーのようですが、
認識機能の実際の可能性と限界もまたここに表れているのではないでしょうか?
じっくりお話を伺いたいと思います。

最後は、どうしても気になるIBMのワトソンです。
チェスに勝ち、クイズに勝ってきました。以前から聞いているのは自然言語処理です。
コンピュータは数字とか記号とか、いわゆる構造化データには強いのですが、
人間が話す言葉とか文書とか画像とか、所謂非構造化データには弱いとされてきました。
それを覆してきたのがワトソンです。ワトソンは、人工知能とは言わず認知コンピューティング
と言ってきましたが、実際にやっていることはAIです。ではAI全体の中で
どういう特長があるのでしょうか、どういう位置づけなのでしょうか?
今回は日本IBMのワトソンエバンジェリストのような存在である元木さんに
お話をお願いいたしました。

流行っている言葉をバズワードにせずに、その可能性と限界を
きちっと把握して利用していけば新しい展望もまた開けてきます。
正しく理解して自分のビジネスにうまく活かしていきましょう。
新しい挑戦が生まれてくるかもしれません。

今回も是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋