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第138回e4cーvillage協議会 報告

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
急に寒くなってきました。1か月前はまだまだだいぶ暑かったのに、
急激な気温の変化です。台風26号は伊豆大島に、30号はフィリピンに、
それぞれ大被害をもたらし、このところ世界的にも気候が大きな災害を起こして
います。それに、いつもながら人災が重なります。世界は絶え間なく問題に
曝されているようです。それにつけても思うのは、日本の対応は、
毀誉褒貶いろいろありますが、少なくとも人々の受け止め方と対処のしようは、
他の国とは違う ということです。悲しみに耐えながらも真摯に受け止め、
復旧に前向きに取り組んでいく。混乱に乗じて犯罪に走ることはありません。
一部の人間には怪しからん奴もいます。でも総じて日本人はいつの時代も
負けずに立ち上がってきました。いいですね~!何事に対してもそのつもりで、
そう信じて、頑張っていきましょう!問題は山積みです。
寒さと空気の乾燥に気を付けて、明るくやっていきましょう!

さて今回は「ビッグデータ」第2弾です。ちょっと間をおいてしまい、申し訳
ありません。前回の第1弾で大体のところはご理解いただけたと思います。
日本IBMの両渡辺さん(お二人の漢字は違いますが)、日立の安田さんの
お話しは分かりやすかったと思います。それでも本当のところは、まだ結果も
十分出ていませんから、何とも言えません。ただ単なる「バズワード」ではなさそうです。
使い方によっては経済のパラダイムが変わってきます。ビジネスの構造が
変わってくるかもしれません。社会インフラの構造と使い方も変わります。
ぽけっとしていたら蚊帳の外に追い出されてしまいます。
でも間違って使えば何の効用もありません。大金を失うだけかもしれません。

今回の第2弾では、第1弾を前提にもうちょっと拡げてみます。
前回のご案内で、「ビッグデータ」も所詮は人が仮説を立て、PDCAを回すだけ、
と言いました。だから「ビッグデータ」はスティーブ・ジョブズの代わりにはならない、
と言いました。今回富士通さんにお話を伺いに行ったところ、PDCAは回すけど、
実は最初の「相関を発見する」ところは人間が妙に仮説など考えない方が いいのだ、
と、執行役員常務の川妻さんからご指摘を受けました。この後の因果関係を
追及するところから仮設と検証が入ってきます。思い返してみれば、本当は
第1弾でもこのことはインプリシットにはあったのですが、エクスプリシットには
強調されていなかったと思います。私の不明のいたすところです。でもやはり
スティーブ・ジョブズの代わりではないのです。今回は川妻さんのご都合が
うまく合いませんでしたので、一緒にお会いさせていただいた富士通の小林部長から、
アプリも含めて、もう少し詳しくお話を伺います。何といっても、前回の日立と
並んで、富士通も気になるもう一方の雄ですから、楽しみです。

大日本印刷の久保田さんには、マーケティングの観点を主に、具体的なアプリの
お話をお願いいたしました。成果がまだ出ていないとか、クライアントとの秘密保持
とか、制限はあると思いますが、できる範囲でお願いいたしました。印刷会社の
マーケティングは、電通、博報堂の広告宣伝ビジネスとはまた違います。
そもそものメディアの違いもありますが、私にはどうもブランドマーケティングと
プロダクトマーケティングの違いみたいなところがあるような気がしています。
テレビCMとチラシの出発点の違いでしょうか?「販促」から出発したマーケティングが
大きく進化しています。「紙」から「マルチメディア」へ、と聞いたのはもう20年以上前
です。「印刷会社」にとって「ビッグデータ」とは何か、興味津々で す。

次は 、もう一方の博報堂にお願いいたしました。博報堂の田中さんには、
いろいろ面白いお話を伺いました。 一つは、博報堂の「ソーシャルカタログ」。
ソーシャルメディアとの関連で企業のカタログが時々刻々変化するというもの。
ソーシャルメディアを「ビッグデータ」と捉えるのはいいとして、この中にさらに
「文脈」とか「生活者視点」が入ってくると、見る人によっても違うものになっていく、
こんなふうに理解すればいいのでしょうか?何だか面白そうな発想です。
挙句はパーソナルな「ソーシャルカタログ」になるのかもしれません。
この辺はまだ本当かどうか分かりませんが、「ビッグデータ」にはこういう新しい
可能性もあるのかもしれません。田中さんには意外な視点、意外な発想について
お話を伺いたいと思っています。 これもこれからの「ビッグデータ」の可能性なのでしょう。

「ビッグデータ第2弾」は、「ビッグデータ」のもう少し明確化された意味、
応用・アプリ、今後の可能性、に焦点を当てました。第1弾からさらに分解能を
上げたイメージを持つことができると思います。

また、調べてみると「ビッグデータ」には、9.11以来米国で開発された、
特異的で特長的な技術、ソリューションも使われています。
近いうちにご紹介できればと思います。乞う、ご期待!

最初に書いたように、時代は常に新しい問題を人類に突き付けています。
対処に追われるだけでなく、新しい視点でとらえる、事前に想定して挑戦する、
こういうことができればなんと素晴らしいことでしょう!
「ビッグデータ」もそのチャンスかもしれません。ぜひ考えてみてください!

是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋