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第127回e4c-village協議会 報告

横野からのメッセージ <4月12日版> 

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
また巡ってきました。桜の季節です。
e4cの窓から目黒川の花いかだが今年もきれいな文様を描いているのが見えます。
葉桜に変わりつつあるときの風景です。新入社員の初々しい賑わいもこの時期の
街の点景です。昼間はコートを着ていると暑いくらいですが、夜はヒヤッとします。
咳をしている子供を見かけますが、大人もこの時期は気をつけてください。

さて、先日開催したばかりですが、次の第127回協議会のご案内を差し上げます。
久し振りに企業力の再生を取り上げます。

このところ世界経済も不安材料が多く、まさに世界中に不安が横溢している感
があります。アメリカも予想以上に雇用統計は良い数字ではなかったし、
ヨーロッパは相変わらずソブリン危機が影を広げています。国内は大震災の
復興復旧も遅々たる歩みで、原発はもめもめで、消費税増税が他の課題を無視
して政局化し、さらにソニーだ、パナだ、シャープだ、と大赤字にリストラの報道、
日本はどうなるのだろうと思わない人はいないくらいです。

しかし、いつも言っているように材料はあるのです。悪いと思っている人には
悪くしか見えない。夢を実現していく人は、評論家が言う経営学的市場の意味など
これっぽっちも考えていない。見えているのは皆が楽しんでいる姿である。
ソニーがウォークマンを出したときソニーの担当者は役員も含めて、オーディオ市場が
飽和しているとか、パーソナルオーディオの市場を開いたとか、そんなことは一言も
言わなかった。ただステレオのハイファイサウンドを外でも何処でも聞きたい、
それができる機器を作った、皆楽しんで!、お猿さんも目をつぶって楽しんでいるよ、
と思っていただけである。スティーブ・ジョブズも基本的には同じだと思う。

ということでもう一度原点をきちっと見据えておきたい。
ビジネスはまず何をおいても商品である。商品力のある商品を作らなければ始まらない。
これを語れる人は多くはないが、必ずしも少ないわけではない。
今回は久し振りに商品開発を語らせたら右に出るものはいない、かどうか分からないが、
実際の実績もあり、説得力抜群の、元ソニーの前田悟氏に最近の状況と
今後の方向について自説を語っていただきます。
前田氏は最近は雑誌に放送にメディアでの露出が多そうです。

さて次は、商品を作る、売る、に関わるすべてのビジネスプロセスは多岐に亘りますが、
すべてを1社でまかなうことはできません。機器を構成する部品にしても、コンテンツを
ダウンロードするネットワークでも、多くの協力者がいて始めて全体が出来上がります。
オープンコラボレーションはいまやビジネスの必須要件です。誰と組むのか?
ビジネスの成否が決まります。リコーの瀬川さんは融通無碍に社外ネットワークを作り
協力関係を構築しています。最近はどういうわけかインドで手を組んでいる写真が本に
載っていたりしています。 利用し、利用されるという相互関係をどう作っているのか、
それをどう継続させ、結果に繋げているのか?その辺りのことをぜひ伺いたいと思っています。

最後は伊藤忠テクノロジーベンチャーズの安達社長に伺います。
安達さんは今日本ベンチャーキャピタル協会の会長もしておられます。
口癖は「起業家精神が日本を変える。」 しかし今ベンチャーもベンチャー
キャピタルも結構厳しい状況にあります。ファンド形成もなかなかお金が集まりません。
起業家も減っています。でも確かにベンチャーマインドがなければ新しいビジネスも
産業も生まれてきません。社内であれ、スピンオフであれ、リスクをとった新提案があって
こそ新たな地平が拓けてきます。安達さんには現状どんな状況なのか、今後どうすれば
良いのか、マクロとミクロを織り交ぜながらお話を伺えればと思っています。

これから何回かは日本の、あるいはグローバルな成長戦略を取り上げたいと思っています。
今回はそれの初回です。すでに海外を飛び回り始めた人もいます。
新規ビジネスの種を温めている人もいます。別の成長分野に足を移した人もいます。
ポジティブに前に進む人にエールを送りたい。新たな挑戦に向けていろいろな材料をシェアし、
方向性を確認していきたいと思います!

是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋