第122回e4c-village協議会 報告
第122回e4c-village協議会
協議会 『技術力で勝る日本がなぜ事業で負けるのか。~知財MOTサイドからの視点~』
協議会 『技術力で勝る日本がなぜ事業で負けるのか。~知財MOTサイドからの視点~』
あらゆる分野で世界的な構造変化が止まることなく起きています。世の中の仕組みやシステム、体制が変化に追いついていないことで様々な障害や破綻が現れて来ています。知的財産権の世界でも大きな変化が起きつつあります。ライセンシーと思いきや、いつの間にか技術開発力を上げ、世界のライセンサーに名乗りを上げようとする新興国企業が出てきます。またアップルやアマゾンのプラットフォームビジネスが勝者になっているように、従来とはビジネスモデルが変わって、事業を有利にするはずの技術が思っていたほど役に立たない事例も出てきています。事業に勝つための技術力とは何か?技術力のある日本企業はどうすればいいのか?今回は、知財権とビジネスの渦中で戦っておられる著名な方々に現状、動向、今後の考え方についてお話を伺います。
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開催日時:
2011年11月30日(水)協議会 14:30~18:00 (開場 14:00~) / 懇親会 18:00~20:00 |
開催場所:
日立公共システムエンジニアリング株式会社 |
<プログラム>
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時間
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主な内容
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講演者
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15:00 ~ 15:40 | 『4つの「あい」の物語~次世代ビジネスモデルは皆同じ~』 |
特定非営利活動法人 産学連携推進機構 理事長 一橋大学大学院商学研究科(MBA)客員教授 放送大学客員教授、 九州大学産学連携センター客員教授 東京大学大学院工学研究科非常勤講師 CIEC (コンピュータ利用教育学会)会長 妹尾 堅一郎(せのお けんいちろう)氏 |
INTEL、iPod、IPS細胞・・・つまり半導体も黒モノ家電もバイオ。異なる分野に見えますが、実は勝つビジネスモデルは同じなのです。その秘密を簡単に解き明かしましょう。 | ||
15:45 ~ 16:15 | 『今後の日本企業の知財活動の拡大方向性』 |
本田技研工業株式会社 知的財産部 参与 久慈 直登氏 |
日本企業の知財活動は、過去大きな変化がいくつかあったが、それは対応範囲を拡大させる変化であった。(1990年前後の特許部から知財全体を扱う知財部への拡大、2000年以降の国の知財推進計画に合わせた模倣品摘発などの活動範囲の拡大、など)現時点ではさらに大きな変化が起きようとしている。今後どのように知財活動が行われてゆくかについて考えを述べる。 |
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16:20 ~ 16:50 | 『知財はパラダイムシフトに対応しているか? パテントプールの限界』 |
アルダージ株式会社 代表取締役社長 中村 嘉秀氏 |
アナログの時代からデジタルの時代になり、知的財産に関する対応は全く違うものになった。バイラテラルな対応は次第に通用しなくなりマルチプルな対応が求められパテントプールがベストではないものの知財問題解決の重要なツールとして登場することになった。しかしながらクラウドコンピューティングの登場とともに収益構造即ち、ビジネスモデルそのものがパラダイムシフトを起こした結果、知的財産の持つ価値も大いに変化している。新しい時代に対応した知財戦略はどのようなものなのか、標準化は必要なのか、パテントプールは今後とも存在意義を持つのか等につき問題を提起してみたい。 | ||
17:00 ~ 18:00 | パネルディスカッション |
パネリスト:妹尾 堅一郎氏 / 久慈 直登氏 / 中村 嘉秀氏 モデレータ:内田・鮫島法律事務所 弁護士・弁理士 鮫島 正洋氏 |
それぞれの講演者のプレゼンを基に、「日本の知財はどこに行くのか」というテーマについて、ディスカッションを行う。 |