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第151回e4c-village協議会 案内

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
とは言っても、この暑さ、生半可ではありません。水分をよく摂るようにとは
言われていますが、スポーツドリンクを飲みすぎると夏過ぎて糖尿病になる
人もいるとか!?気を付けてください!涼しいところで適度な運動をし、
栄養にも注意して、ぐっすり睡眠をとる、当たり前ですが、これが基本です。
天候や災害については抜本的に再考する時期なのでしょう!社会問題でもありま
すから。

さて、今回は、またも先行して開催日程のお知らせをとりあえずお送りしました
が、インド特集をお届けします。今までのインド論とは全く様子が異なるだろう
と思っています。何故か?

以前からインドは一度取り上げようと思っていました。ただどこを焦点にするか、
それが今一つ曖昧だったのです。人口増によるインド国内産業と市場なのか?
勃興するIT企業なのか? 優秀なインド人の国際的人財採用なのか?
いろいろ言われてきているのです。モディ首相になってからも国際的な関係構築が
大きく変化してきています。日本との関係も盛り上がっています。
今回のきっかけは、元ソニーの友人、武鑓さんです。武鑓さんの講演と著書
「インド・シフト」が一気に問題意識を収斂させました。

一番バッターはその武鑓さんです。元々彼はソニーでコンピューター系の技術屋でしたが、
2008年にソニー・インディア・ソフトウェア・センターのセンター長として着任。
そこからインドとの深い関係が始まります(?)。2015年に帰国しますが、
私が再会したのは今年2018年の春です。彼の講演会でした。そこで著作のことも知りました。
実はインドとはe4cも浅からぬ関係があるのですが、武鑓さんの話を聞いて、
インド事情を広範囲に十分知っているとは言えないことに気付かされました。
e4cはインドのタタグループの1社であるTata Elxsi(タタエレクシー)社とは
ビジネス上の提携をしています。技術と人材がすごいのは知っていました。
人柄も素晴らしい。e4cがプロモートするに値する人たちや技術だと思っています。
ただこれは、インド論から言えば一側面です。武鑓さんの話には驚かせられました。
世界はインドをどう見ているか、というポイントです。インドは今や現代の
「シリコンバレー」だというのです。アメリカのシリコンバレーが最先端の技術開発
拠点としてインドを見ているというのです。多くの世界一流企業が、特にIT企業は、
インドに大規模の研究開発拠点を築いていると言います。単なるサポートや
テストのための人材確保やコストダウンのためではなく、最先端の創造的な技術
開発だというのです。
さらに人材という観点からは、世界の一流大学や一流企業でインド人が枢要な
ポストについているとのことです。そういえばマイクロソフトのCEOサティア・ナデラ、
グーグルのCEOスンダー・ピィチャイ、ソフトバンクもこの間までアローラさんを
バイスチェアマンとして迎えていました。
日本にはインドおよびインド人に対してまだ無知、偏見、誤解がありそうです。
それがインドとの関係に表れています。インドに研究開発センターを持っている
日本企業は、国別全体から見れば数%だそうです。遅れています。今認識を
新たにしなければならないのかもしれません。武鑓さんの話から新たな認識をつかみ、
国際戦略を再考してみる契機になればと思います。

二番バッターは、先ほどちょっと触れたタタエレクシー日本支社の支社長
アディティア・S・テコディさんにお願いしました。e4cが一緒に仕事をするのは、
ちょっと生意気に聞こえるかもしれませんが、そこにe4cが一緒にプロモートする何かが
あるかがキーなのです。単なる営業代理はしません。そこに日本のためになる技術は
あるか、世界のためになるビジネスがあるか、それを判断して仲間を決めています。
タタエレクシーは本当に確かな技術と信頼できる人たちがいます。
エレクトロニクス、デザイン、自動車、メディカルなどの分野で基本技術、
AIやIoTなどの最先端技術を持っています。アディティアさんには、インドのIT企業の
典型的な会社としてのポテンシャル、世界的な展開、日本企業との関係構築と
日本企業のメリット、などについてお話ししていただくことになっています。

最後はちょっと毛色の変わったところで、NPO法人クロスフィールズの小沼代表
にお話を伺います。クロスフィールズは、一種の研修だと思うのですが、
「留職プログラム」という課題解決体験プログラムを企業に提供しています。
「留職」というのは留学をもじって、海外で職を磨くということらしいのです。
新興国の社会課題をその国に行ってNPOや企業と共に解決するという体験型プログラムと
いうことです。インドはこの派遣先の国で2位になっています。なぜインドか?
これは導入企業に希望によって決めているとのこと。その背景は最先端技術や
イノベーションがあるとのことです。小沼さんにはこの事業を通してインドを
どう見ているのかを具体的に伺ってみたいと思います。

今回はインドについてできるだけ違った観点から3つのお話を伺うことにしました。
まだ群盲象をなでるのレベルかもしれません。でも少しでもインドを本当に理解し、
新たな行動に移っていけることを期待したいと思います。多様性こそが人を進化させます。
今回もぜひ自分の耳で聞き、自分の脳で考え、実践計画を生み出してください。

今回も是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋