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第149回e4c-village協議会 案内

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。

連休も終わり、疲れているお父さんもいらっしゃるでしょう。でも良い季節です。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」中には戻り鰹がいいという方もいらっしゃいますが、
初物ののぼり鰹、これが江戸っ子の粋なのです。春から夏へのこの時期、
特に5月はきらめく青空と若葉青葉のように心身ともにすっきりする季節です。
実はひそかな挑戦にも向いています。暑からず、寒からず、自然体で
生命力溢れる新たな夢に思いを馳せましょう!

さて、またまたショートノーティスになってしまい申し訳ありませんが、
5月の協議会のお知らせです。5月29日(火)です。
話題は新鮮です。今回は画像処理技術を取り上げます。単にデジカメがきれいに
撮れますとか、ビデオの解像度が上がってきれいですとか、ではありません。
新たなビジネスを生み出す技術です。新たなシステムを生み出します。
単なる信号処理ではないのです。
新しいシステムとは、もちろん、新たな情報処理に繋がるのです。

講演の順番はまだ決まっていませんので、まず画像処理技術の話から入ります。

1番目は、画像鮮明化技術です。ストアネットの鈴木社長に話していただきます。
鈴木さんは、私のソニー時代のあるビジネスの戦友です。ソニーの私の部門で
開発したストレージシステムを、ソニーの営業に、販路がないということで扱って
もらえませんでした。仕方ないので、いろいろ検討して、伊藤忠商事さんに行って、
相談させていただきました。結局営業マーケティングは伊藤忠商事の子会社に
引き受けてもらうことになり、鈴木さんはその時の伊藤忠側の担当者だったのです。
めでたくその商品は初年度からブレークイーブン。その時から鈴木さんとは
ずっと私のパートナー的存在です。その彼が伊藤忠を出て始めたのがベンチャー企業の
「ストアネット」です。彼自身が発明者になって新しいシステム商品を作り出してきました。
その一つが画像鮮明化技術と諸々のシステムです。例えば皆さんはこんな経験は
ありませんか?暗いトンネルの中から写真を撮った時に出口の向こうに広がる明るい景色が
白く飛んでしまった。その代りトンネルの中は暗い中にも構造物が写っている。
次にトンネルの出口の景色をちゃんと撮ったらトンネルの中は真っ暗。
人間の目は明るいところも暗いところもそれなりに見えています。
この他にも、車のフロントガラスの光の反射でドライバーの顔が見えないとか、
霧で景色がぼやけるとか、不満足な画像は多々あります。これが鮮明に見えるように
なったらどうでしょう?車で逃げる犯罪者の顔が鮮明に見える、高速道路で霧で
不鮮明なナンバープレートが見えるようになった、とか。
こうなってくればこれは新たなシステムです。応用範囲は山ほどあります。

2番目は、東大発ベンチャー、株式会社エクスビジョンで開発された高速画像処理技術です。
どのくらい速いかというと1000分の1秒で画像処理をしながら認識や追跡ができるのです。
通常のTVが1画像あたり、30分の1秒か60分の1秒です。 それの30倍以上速いのです。
ソニーのCMOSセンサーが最大1000フレーム/秒と言われていますからこのセンサーで
撮られた画像をリアルタイムで処理していくことになります。ゴルフ中継で打たれたゴルフボールを
自動トラッキングしていくことができるのでベテランカメラマンはいらないことになります。
それよりすごいのは、トンネルのヒビ検出で、高速で走る車に積んだ画像システムが0.2mmの
ヒビをどんどん検出してくということです。新しい応用が、こちらもどんどん生み出されていきます。
実はここにも不思議な縁があります。エクスビジョンは、東大の石川正俊先生の研究室から
生まれたのですが、以前誰かに頼まれて先生の開発された技術の相談に乗ってあげてほしいと
言われて、本郷に伺ったことがあるのです。高速画像処理のソフトウェアで、技術は素晴らしかった
のですが、ちょうどその時ソニーが高速の画像センサーを開発中で、そのままではハードで
高速化が実現できてしまい、ソフトがオブソリートになりそうだったのです。先生にソニーの技術屋を
紹介した記憶があります。今度はまさにハードとソフトが最高にうまく融合できています。
今回はたまたま別の人の紹介で石川研究室に再会してびっくりしました。
協議会ではビジネスディベロプメントディレクターの黒田さんにお話をお願いしました。
この技術もぜひ皆さんの新しいアイデアで新ビジネスの境地を拓いてみてください。

最後は一つの応用についてご紹介したいと思います。今はやりのドローンによる空撮です。
空撮サービス株式会社の山本社長にお話をお願いしました。元々は4Dネットワークスという
会社をやっていますが、新たに何年か前にお作りになりました。今両社を経営しています。
先日お会いした時に空撮の話を聞きました。その時に画像処理の話がやはり出てきたのです。
例えば空中に張ってある高圧電線の被覆を検査してほしいという注文もあるそうです。
これがまたフォーカシングが大変なのだそうです。そうでしょう、広い空に細い電線がぶら下がっています。
焦点を合わせるのは大変です。近づいていきながら電線の被覆のひび割れなどを
検出するのです。また霧の日もあるでしょう。こんな時には、最初のストアネットの技術が生きます。

画像処理技術は古くて、新しい技術です。昨今では自動車の自動運転にも必要となります。
技術は、技術自体の進化として進んでいくこともありますが、究極は利用目的です。
役に立たない技術はありません。今、画像処理技術はカメラの性能アップというより、
新たな利用目的にために必要になってきています。信号処理というより情報処理という所以です。

5月は本当に良い季節です。いろいろ発想してみて、新たな挑戦を見つけてみましょう。
限界はいつも自分で設定してしまうものです。古い技術だと思っていれば古いままです。
脱皮の季節でもあるようです!

今回も是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋