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第142回e4c-village特別協議会 報告

皆様、一週間のご無沙汰です。もちろんお元気にお過ごしのことと思います。
成人の日が過ぎると、何となく晴れがましい雰囲気が、空気の冷たさにも触れて
緊張してくるように感じられます。さあ仕事です。賀詞交換にも力が入ります。
気が付けば日も長くなってきました。そんな折のフランスのテロは、今年の波乱
を予感させます。それでも平常心を失うことなく、心身のバランスを保って、
今年も元気に動き回りましょう。

さて今年は、久し振りに特別協議会「新春放談」を開催いたします。
と言っても昨年1回休んだだけですが、2年ぶりになると久し振りに感じます。
満を持してお届けする感があります。気分がそんな感じになるのは、これまた
久し振りに、前 伊藤忠商事会長の丹羽さんにご出馬願うからです。
実は丹羽さんには、会長時代の2006年2月に、初回の新春放談をお願いしました。
この時から毎年著名なトップ経営者にお願いする新春放談が始まりました。
この時はちょうどライブドアのホリエモンが逮捕された時です。
今や昔日の感があります。この時の丹羽さんのお話しのテーマは、

『仕事と人生 ~ 曲がり角に来た日本、あなたはどう生きるか? ~』

21世紀はどうなるのか、の話の中で、「これからの時代は価値観が大きく変わっ
てくる。その大きな変化の中で人は悩み、呻吟するかもしれない。心のケアが
大事になる。」、そのままの言葉ではありませんが、とおっしゃいました。
当時のe4cの標語の中に「知のネットワーク」とありましたが、e4cの活動を良と
しつつも、「知と心の交差点」にならなくてはならないと諭されました。
e4cのブローシャの中に使わせてもらっています。頭だけでなく、心のつながりを
大事にしていこうという思いを込めています。その後時代は、皆様もご承知の通り、
リーマンショックがあり、東日本大震災があり、台風などの自然災害から、
欧州ソブリンリスク、ウクライナ、などの政治問題まで、先週のフランスのイスラム
過激派テロも含めて、まさに丹羽さんがおっしゃったように、単なる知の問題だけで
なく、人々の心の問題も含めて、新たな挑戦と忍耐を強いられて推移してきました。

丹羽さんは、2010年6月に伊藤忠商事取締役相談役をご退任後、中華人民共和国
駐箚特命全権大使に就任されます。民主党から自民党に政権が移った2012年年末
に退官なされたわけですが、この2年半には日中問題もいろいろありました。
この間のことはご著作の「中国の大問題」に詳しくあります。

実はいつか丹羽さんにまたお話をお願いしようと思っていました。中国大使を
ご経験されて、お話しがまた一層深く、大所高所からの発言が面白い、と噂も流れ
てきました。と言ってもご退官直後だと世の中騒がしすぎるので、虎視眈々とタイ
ミングを図っていた、というのが実情です。昨年春にもうそろそろ良いのでは、という
友人の勧めもあって、お電話を差し上げ、久し振りにお会いさせていただきました。
2006年から実に8年ぶりですが、お変りもなく、相変わらずの笑顔にやはり華があり
ました。お会いした早々話題はビッグデータに!丹羽節は健在です。すっかり嬉しく
なってお願いをしました。その一つがこの新春放談です。昔のこともあるので、という
ことで快く受けていただきました。内容については時期が迫ってから、ということに
なりました。12月に再度伺って、テーマについてお話しする中で、「『日本の将来を
語る!』でどうだい?」と丹羽さんから言われました。ぴったんこです。

2015年が明けました。丹羽さんには「世界の中の日本」を語っていただきます。
現場にこだわる丹羽さんですから、地に足の着いた、それでいて俯瞰する視野の
広いお話が伺えるものと今から楽しみです。

先週の「新春のご挨拶」にも書きましたが、いろいろな節目の中で、
e4cは創立15周年の節目に当たっています。今年は新たな挑戦の年でもあります。
この新春放談を皮切りに速度と濃度を上げていきたいと思います。

今回も是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋