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第129回e4c-village協議会 報告

横野からのメッセージ <6月14日版>

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
すでに梅雨に入ったとのことですが、寒かったり、暑くなったり、降ったり止んだりで、
いまひとつピシッときません。嫌な例えですが、今の民主党政治みたいなものです。
あっち行ったり、こっちに来たりです。でも先日「デフレの正体」の藻谷さんの講演を
聞いたらちょっとすっきりしました。「結局国や誰かの所為にするのではなく、
企業が自分で儲けなければ何もよくならない!儲けている奴もいるのにデフレなんて
言っていてはだめだ!」そのとおりです。 じめじめした空気を打ち払って元気に
行きましょう。六重苦を何とかするにしても、その間も負けてはいられません。
体に気をつけて気を入れましょう!

さて、今週月曜(6月12日)に第128回協議会が開催されたばかりですが、
早速第129回協議会のご案内を差し上げます。
第128回は大盛況で、「日本の成長戦略」について喧々諤々の議論でした。
今回は少しミクロに戻って、予告でお知らせしましたように2年ぶりにクラウド
コンピューティングを取り上げます。

例によって識者にはまたいろいろ聞いてみたのですが、この2年間クラウドコン
ピューティングは当時の戦略や方向性のとおりにはあまり進んでいないようなの
です。当時はやはり企業システム、ビジネスユースの議論が多く、コスト削減
だけでなく、ビジネスモデルも変化するという議論だったように思います。
もちろんそうなっているところもあるのですが、日本はまだまだ及び腰のようです。
その一方で新しい流れも出てきている。そういえばスマホ・タブレットでも昨年の
協議会でそんな議論がありました。企業用途のタブレットより、消費者が
スマホ・タブレットの新しいアプリ世界を推進している。クラウドもどうもこのところ
知らない間に消費者向けが出てきている。アップルのiCloudもそうですが、
テレビのアプリもフォトクラウドが入っていたり、B2Cの世界でバックのシステムが
クラウドになっていたりしているのです。

そこでNCAの津田さんに聞いてみました。相変わらず津田さんは大活躍中で、
昨年話のあったPMC(フォトムービークラウド)だけでなく、ビジネスユースから
コンシューマーユースまで新しいクラウドの世界をいろいろ模索していました。
形になっているところもだいぶあるようなのです。今回は津田企画で行くこと
にしました。ちなみに2年前のクラウド特集のフォローアップは今秋に改めて
企画することにしました。

今回のトピックスは「クラウドの新しい潮流」です。最近始まった実際のクラウド
活用についてご紹介します。津田さんが全体のキーノートをお話しするのに加えて、
特にクラウドの雲の中心にあるデータセンターについて最近の状況をお話します。
分野別では2つ取り上げます。車載と放送です。

最近ITが車の世界に入ってきているというニュースが流れています。
ITにとってまだ手をつけていない分野とのことです。マイクロソフト、アップル、
グーグルが車をネットに搦め捕って行くと言われています。当然これはモバイルIT
ですから最近のスマホ・タブレットの世界とも無関係ではありません。
その中で「社用車管理クラウド」という新しいクラウドアプリケーションを、
株式会社SDVホールディングスの社長、渋谷さんにお話していただきます。

次は放送です。皆さんご存知のように放送はいまや電波で降らせるだけでは
ありません。DVDで売ることもありますが、ネットサービスも始まっています。
ユーチューブを使うこともありますが、それだけでは終わりません。
TVは、単に電波受像機ではないのです。世界に開かれた映像の窓なのです。
何が見えても不思議ではありません。それを「米国の黒船ネットTV」として
お話いただけるのが野村総研の山口さんです。

マクロの成長戦略は実際に具体的なミクロのビジネスを実行することで実現され
ていきます。今回のクラウドもそのひとつです。遅いと言われる日本が果敢に
実行していかなければ何も実現できません。他人の所為にはできないのです。
改めて世界に打って出る気概を持ち、挑戦していきましょう。

是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋