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第123回e4c-village協議会 報告

第123回e4c-village協議会について


皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
さて、昨日第122回があったばかりです。立て続けになって申し訳ありません。
これで今年予定していたトピックスを旬のままお届けできることになりました。
一安心です。それにしても今日は肌寒い雨の日になりました。
明日もまだ寒気が続くようです。冬支度もまだままならない方も多いと思います。
温かくして、風邪など引かないようにご注意下さい。

さて、第123回協議会のご案内を差し上げます。
今回は1年ぶりにスマートフォン特集です。もちろんタブレットも含めてです。
前回は昨年9月に第2弾として取り上げました。第111回協議会でした。
そのテーマタイトルは、 『スマートフォン&iPadはビジネスを本当に変えるのか!?
~新たな展望、普及の鍵を探る~』でした。ソフトバンクモバイルの白石さんを中心に
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の委員会活動からお話を伺いました。
まさに普及の夜明けのような時期でした。
ちなみに第1弾は2007年11月第85回協議会で、iPhoneの米国発売が2007年6月、
日本発売が2008年7月という時期のことでした。
第2弾が第1弾の3年後、今回の第3弾が第2弾の1年後。
変化が指数関数的に起きている証左です。

前回はそのタイトルからも分かるようにビジネス用途を中心にこれからどうなるのか、
という論点でお話を伺いました。
それから1年。予想以上の変化が起きています。
何より大きいのは、ビジネス用途もさることながら、一般個人用途が大幅に伸びたことです。
この陰にはツイッターやフェイスブックの大普及も与って効果がありましたが、
ファッションとしても購買心理を刺激したようです。
私の友人からも専業主婦の奥さんが欲しがって購入したと聞きました。
いまや購入の半分以上がスマホです。そういえば「スマホ」なんて短縮形の言葉が出てくるのも
すでに若者文化になっているからかもしれません。

実はこの辺の状況をMCPCの事務局長 畑口さんにお聞きした上で、
今回の企画の相談に乗ってもらいました。
3つの切り口からできたらお話を伺うといういつもの構成で、
  1.現状の事例紹介、
  2.事例アプリを可能にするバックヤードの仕組み、
  3.インフラを含めた変化の全体像、
という3大噺です。
事例紹介は、もうこの人の右に出るものはいないという畑口さんのご紹介ご推薦で
ソフトバンクモバイルの中山氏にお願いいたしました。
バックヤードは、畑口さんのご推薦ご賛同を得て、NTTドコモの森山氏にお願いいたしました。
お二人ともご快諾いただきました。全体像の講演者はまだ決まっていません。交渉中です。

さてこの1年の変化は多くの企業、ビジネスに大きな影響を与えています。
通信会社は、通信のパイプラインに付随させてきた付加価値を剥ぎ取られてきた感があります。
アプリです。今まではi-modeでもドコモのプラットフォームの上でサイトが提供され、
バックヤードサービス機能を代行したりして、付加価値を付けレベニューにしていたわけです。
それが今やスマホのアプリはアップルやグーグルなどのアプリストアからダウンロード購入しています。
通信会社はレベニューソースを剥ぎ取られ、ドカン屋になっていくのでしょうか。
反対にアプリ製作者は新規ビジネスのチャンスです。個人ビジネスとして小さく起こしていくことができます。
このような明暗を分ける変化もあります。

端末ビジネスも変化しています。端末価格をエアタイムで回収するというモデルは
もうかなり部分的になってきています。今は競争力ポイントがシフトしてきて、
さくさく動く操作性がたぶん一番のユーザー満足度になっているのではないでしょうか。
ボタンの位置、接触感、入力操作感、などもあります。

部品ビジネスも変わったはずです。従来のいわゆるガラ系の折りたたみ式では、
ヒンジ部分の部品の優位性で勝っていた企業が、スマホになって、ヒンジがなくなって、
部品が売れなくなる。他方、タッチパネルや薄型部品など、フラットになって需要が
出てきた部品は売上げが上がる。

コンテンツ系、マーケティング系はそれこそ大変化になっています。
ソーシャルメディアとしての効用はとどまるところを知らず提案されています。
位置情報との組み合わせは歩行者ナビもコモディティ化させてしまったようです。

変化は多様な産業分野に及んでいるようですが、
今回は上の3点に絞って現状と動向を探ってみます。

変わらなくてならないのになかなか変われない日本。
このままでは世界から落ちこぼれてしまいます。
「がんばろう!日本」は大震災被災者だけではありません。
TPPに揺れる日本もまた「がんばろう!日本」なのです。
「治にいて乱を忘れず」ではなく、「乱にいて他の乱を忘れず」と言っていた人がいました。
その通りです。勇気を持って新たな変化を自ら生み出していきましょう。挑戦です!

是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!



株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋